第3話|「もう大丈夫」と思った翌日…。たった1日だけ戻ってきた、いつものぷり子【モルモット鼓腸症・体験談】

スポンサーリンク

この記事で分かること

  • 強制給餌を続ける中で見られた回復の兆し
  • モルモットが一度元気になったように見えた実体験
  • 鼓腸症は回復と悪化を繰り返すことがあるという現実
  • 闘病中の飼い主が感じた希望と不安

スポンサーリンク

「これで本当に良くなるのかな…」

強制給餌が始まってから数日。

私の生活は、仕事と看病だけになりました。

朝起きたら最初にぷり子の様子を確認し、仕事へ向かう前に強制給餌をし薬を飲ませる。

仕事中も時計を見るたびに、

「今頃どうしているかな。」

「ちゃんと休めているかな。」

そんなことばかり考えていました。

仕事が終わると急いで家へ帰り、そのまま病院へ向かう毎日。

疲れていたはずなのに、不思議と「大変だ」と思ったことはありません。

それよりも、「少しでも長く一緒にいたい」という気持ちの方が、ずっと大きかったのです。


初めての強制給餌は、お互いにつらい時間でした

先生から教えていただいた方法で、シリンジを使って少しずつご飯を食べてもらいました。

でも、ぷり子は嫌がります。

顔をそむけ、体をよじり、小さな前足で押し返そうとする姿を見るたびに、胸が締め付けられました。

「ごめんね。」

「本当はこんなことしたくないんだよ。」

何度そう話しかけたか分かりません。

でも、先生はこう言ってくださいました。

「食べないことの方が命に関わります。」

その言葉だけを信じて、一口ずつ、一口ずつ。

ぷり子も頑張り、私も必死でした。


飼い主さんへ

強制給餌は自己判断で行うものではありません。
必ず獣医師の指導を受け、その子の状態に合った方法で行ってください。


少しずつ見え始めた希望

数日が経つと、ほんの少しずつ変化が見えてきました。

シリンジを近づけると、自分から口を寄せてくれることが増えたのです。

以前のように全力で嫌がることも少なくなりました。

そして、ほんの少しだけですが、自分から野菜をかじる姿も見られるようになりました。

病院でも先生から、「少し良くなってきていますね。」と言っていただきました。

その一言だけで、どれだけ救われたか分かりません。

帰りの車では、安心した気持ちから自然と涙があふれました。

「ぷり子、頑張ってるね。」

「もう少し、一緒に頑張ろう。」

そう何度も話しかけました。


たった1日だけ、いつものぷり子が帰ってきた

今でも忘れられない日があります。

それは、闘病中に訪れた、たった一日の奇跡でした。

朝、ケージをのぞくと、ぷり子がいつものようにチモシーを夢中で食べていたのです。

「えっ…食べてる!」

思わず大きな声が出ました。

何日も食欲がなく、心配ばかりしていたので、その姿を見ただけで胸がいっぱいになりました。

そして、そのあとさらに驚くことがありました。

私が近づくと、ぷり子がケージをガジガジし始めたのです。

「あっ!」

その瞬間、私は思わず笑ってしまいました。

このガジガジは、ぷり子からの

「チモシーの極ちょうだい!」という合図でした。

闘病が始まってから、一度も見られなかった、あのいつものおねだりです。

急いで「チモシーの極」を持っていくと、以前と変わらない勢いで食べてくれました。

その姿を見ながら、「帰ってきた。」そう思いました。

私達の大好きな、いつものぷり子が帰ってきた。


そう思い頑張ったご褒美で、病院でも紹介されたいつもより高級なチモシーを買いにいきました。

ぷり子が大好きだった「チモシーの極」

この日も一番最初に食べたのは、大好きだった「チモシーの極」でした。

食欲が落ちている時でも興味を示してくれた数少ないおやつだったので、我が家では常備していました。




うんちも元通りになった

その日は食欲だけではありませんでした。

ケージを掃除していると、「あれ?」と思いました。

いつもよりうんちがたくさんある。

しかも、形も大きさも以前と変わらない、きれいなうんちです。

思わず家族に、「見て!うんちが戻ってる!」

と言ってしまったくらいうれしかったことを覚えています。

健康なうんちがこんなにも嬉しいと思ったのは、この時が初めてでした。

その日だけは、チモシーを食べ、チモシーの極をおねだりして、うんちも正常に戻り、表情まで穏やかでした。本当に、本当に。以前と同じぷり子でした。


「もう大丈夫。」

その夜、私は久しぶりによく眠れました。「このまま回復する。」そう信じていたからです。

病院の先生も頑張ってくださっている。ぷり子も頑張っている。

きっと乗り越えられる。心からそう思っていました。


でも、その奇跡は一日だけでした

翌朝。

私達は違和感を覚えました。

昨日ほどチモシーを食べません。ケージをガジガジすることもありません。

「昨日はあんなに元気だったのに…。」

昨日の姿を見ていたからこそ、その変化が余計につらく感じました。

「今日はたまたま調子が悪いだけ。」「また昨日みたいに元気になる。」

そう自分に言い聞かせました。

でも、その願いとは裏腹に、ぷり子の体は再び病気と闘い始めていたのです。


今、同じように看病をしている飼い主さんへ

闘病中は、一日良くなっただけでも「治った」と思いたくなります。

私もそうでした。

でも、病気によっては回復と悪化を繰り返すことがあります。

一度元気になったように見えても、気になる症状があれば、自己判断せず獣医師に相談してください。

私自身、この一日があったからこそ最後まで希望を持って看病することができました。

あの一日は、ぷり子が「まだ頑張るよ」と私に見せてくれた、大切な時間だったのだと思っています。


次回予告

「もう安心できる。」

そう思っていた私達を待っていたのは、再び始まる食欲不振と急激な体調の悪化でした。

そして検査を進める中で、先生から告げられたのは、お腹のガスだけでは説明できない新たな病気でした。

第4話|「再び食べなくなったぷり子。そして告げられた新たな診断」へ続きます。